連携研究費成果報告シンポ [研究]
本日は所内のシンポでした.
K研究所連携研究費とは,3年前からはじまった所内の分野間での連携研究を推進し発展させるための競争的研究助成金で,その今年度の成果報告会でした.
我が研究所には,海洋に関する研究の様々な分野の研究者がいます.しかし,よくあることですが横のつながりが少なかったので,こういう研究費を通じて,本当の共同研究というのを発展させていこうといった感じだと思います.
昨今の一流の論文をみてみると,例えば,DNA+耳石+飼育実験とか,DNA+拡散輸送モデルなど,それぞれのエキスパートがそれぞれの分野(視点)から研究に貢献して,一本の論文を作り上げるということが当たり前になってきたようです.
というわけで,自分もそういった名前だけではない,異分野との真の共同研究ってやつをやって,一つの謎を解き明かしていきたいなと思っていました.で,これ幸いと「みなさんはどんな感じで研究を進めているのかなー」とシンポに参加したというわけです.
【結論】
プレゼンの問題もあると思いますが,どうしても個別研究を集めただけという傾向は否めませんでした.まだ研究が途上なので,仕方がない面もありますが,もっと共同研究全体のデザインをハッキリさせて,そのなかでどういうロジックで各研究があるのかということを示さなければいけないなぁと感じました.
大きなプロジェクトの申請書作りでも思いますが,個々がやりたいことを挙げて,それを無理矢理に合体させて一つのプロジェクトにするなんていうのは,もう通じなくなっているんじゃないでしょうか.
まぁ,そんな申請書は,書く方も読む方も苦しいですしね.
そんなこんなですが,楽しい共同研究をするには,もっと色々ことを勉強して引き出しを多くし,そして研究をデザインしなきゃいけないなぁと強く考えさせられました.
最後になりましたが,発表者のみなさん,おつかれさまでした.
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サボらないためのジョギング記録2
本日/週/月/通算
5km/15km/5km/378.7km
お疲れ様でした。
たまには少し真面目な話で・・・
研究のみならず、私らの仕事の分野(詳しくは書きませんが)
統合や総合と言う話が近年あります。
どの分野においても単独で物事を進めると言うのはそろそろ限界なんでしょう。
ただこうした事ってのは、こと研究者(単独研究者)はやはり難しいのではないでしょうか?
我々の仕事ですと現在はこうしたことを統合○業本部なる部署が総監督状態でやっています。
研究者でもしばらくはコーディネーター(某アニメGuSeedではない 苦笑)的存在が必要となってくるのではないでしょうか。もうここまでいくとプロジェクトの世界でしょうし。
そういえば、某南の大学のM助教授からメールがありまして、
なんか100○(←○には好きな単位を入れてみよう!!)のプロジェクトの責任者を任されたとかで・・・
ぎゃー!!
by syou (2007-03-02 11:17)
syouさま
研究がますます細分化され,それぞれ専門性が高度になり,変化のスピードも速くなってきていますよね.なのに総合的研究が必要になっています.とても一人の研究者が全部やるなんて出来ないので,真の共同研究が必要になっています.ただ,研究ってアイデアやオリジナリティー勝負なんで,単なるコーディネーターという存在は難しい気がします.
by shirasuuo (2007-03-02 12:38)
まあ書いてて思ったけど研究の業務化?
昨今の情勢を見ていても基礎研究と応用研究の違いをわかってもらえない部分も多々ありますし。
>研究ってアイデアやオリジナリティー勝負なんで
これって特に基礎の部分で必要やと思います。
本来はこうした基礎部分を組み合わせたプロジェクトでコーディネーターが必要かなと思ってしまいました。
まあ特にうちの分野での業務のやり方ですな。
現在個々にやっている研究を統合するのは無理な話で、だからこうした目論見を行っても「個別研究を集めただけという傾向」になるのは致し方が無いところでしょうか?
もっともこういう場にこそコーディネーター要素の方が来て、取りまとめる(取り繕う?)べきでは無いんでしょうか。そうした要素を持った人間(研究者)の育成も課題のひとつのような気がします。
まあいずれにしても難しい話ですわな
いかん、いつもの居酒屋状態になってきた(汗)
なんか酒呑むとこんな話しばっかりしてるような気が・・・
by syou (2007-03-02 12:55)
syouさま
コーディネーターの人は論文著者になれますかねー??? というか,やりたがる人なんていなさそうですけどね.
by shirasuuo (2007-03-02 14:07)