NC日記ー4（おわり）

忘れそうなので，ニューカレドニアでの出来事の残りをアップします（実際に下書きしたのは帰りの飛行機の中）．

物価が高い

　ここニューカレドニア，なかなか物価が高いです．レストランで食事をするとだいたいお酒抜きで2000CPF（2400円ぐらい）を超えてしまいます．朝食もオレンジジュース・コーヒー・パン・ジャムで936CPF（1100円ぐらい）です．

初日の夕食です．高いなりに，おいしかったです．右のサラダ，刺身のココナッツミルク合え・・・結構いけました．

この記事を書いている途中，気づいたらサイパンの横を過ぎていました．

地図を眺めているのが好きです．

　ハンバーガーも（大きいですが）700CPFはするし，財布からお金があっという間にとんでいきました．ワインとかフランスパン（1本70CPFぐらい）は安いですよ．ヌメアに海外学振でこられているYさん（お世話になりました）のお住まいは2LDKで20万円だそうで，なかなか生活が大変だとおっしゃっていました．

フランス語の次に日本語

　ニューカレドニアはフランス領なので，やっぱりみんなフランス語を話します．で，英語はほんの一部だけです．なかなか大変でした．日本語のパワーもなかなかのもので，お店の看板やメニューなどフランス語と日本語なんていうのもありました．時々，日本語で話しかけられたこともありました．でも，こちらも少しは現地の言葉で話してみたいと思って，お店の会計の時にフランス語で「ラディシオン，シルブプレ（お会計をお願いします）」って言ったところ，通じてお店の方も喜んでくれたのですが，金額をフランス語でベラベラベラと返され全く解らなくて撃沈しまいました．無念です・・・．

ワイン

　滞在中に飲んだワインの写真を貼付しておきます．解説はなしです（笑）．
　　　　　最後のは機中です．

朝飯で一万八千円？

　ブールパリのホテルでのこと，朝食を食べて会計に．そこで言われた金額が二人で18,000CPF（21,600円ぐらい）．とうとうこんなことが起きたかとびっくりしましたが，レストランのレジとフロントが一緒で，朝食二人分と言ったつもりが相手には2泊分の宿泊費と伝わっただけでした．でも，やけに物価が高いので，少し「やられた」って思ってドキドキしてしまいました．

　
ホテル入り口とバンガロー

日本人観光客

　日本人が多かったです．アンスバダのビーチ沿いの道を歩いたり，ジョギングしたりしていると，本当に多くの日本人観光客と会いました．やっぱりカップルが多かったです．ダイビング採集をしたテニア島でのイルカツアーにカップルが多く，ナメクジウオ採集でビーチで砂洗いをしていた自分は，ちょっとあっちの世界に行きたいなぁと思ってしまいました．でも，観光で来るとしたら，そこそこ良いホテルに泊まって，いろいろ遊んだら，二人でいくらぐらいかかるのかなぁなんて考えて，いつの日か？のために貯金しとくかな・・・なんて思ったりもしました（一瞬）．

観光地の私．

おまえは科学と結婚したのか

　最後の話題はやっぱりコレ・・・定番です．キャプテンEさんに言われました．N先生にも同様なことを言われました．もう聞き飽きました．が，確実に私にダメージを与えます．毎回，野外サンプリングの度，出会った方々に言われます．
　みなさん，心配してくれているようでもありますが，これでも好きな人も出来ないような寂しい生活じゃないですよ．でもね，毎年毎年，来年の稼ぎのことを考えなきゃいけない現状では，結婚や子供なんて難しいんじゃないですかねぇ．家族を路頭に迷わすことなんて出来ないし・・・．ただし，ちゃんと暮らしている知人ももちろんいます．あっ，そもそも「相手」っていうものがあっての話ですが（笑）．でも，そんなの関係なくて，GO!って時があるかも知れないですね．諸先輩方のように・・・．お楽しみに？

ニューカレドニア最後の夕陽

次回，来ることがあればファンダイビングしたいですね．

おわり

NC日記ー3

ニューカレドニアの日記・・・三回目です．

ローカルフード
　作業初日，朝7時30分に迎えが来るので，ホテルで朝食をとることができませんでした．普通は6時30分ぐらいから食事がとれるもんですが，ここ（http://www.hotel-golf-paillottes.nc/）は遅く，その迎えに来る時間がレストランのオープンする時間でした．そこで，迎えに来てくれたスタッフにお願いして，どこかの商店で朝飯を買いたいと頼みました．そこで食べたのが，これ↓

チーズをはさんだトーストとコロッケを揚げないで焼いたものです．あわせて400円弱だったと思います．これがなかなかいけました（ちょっとしょっぱかったけど）．

　昼飯は，ダイビング初日と2日目はフランスパンのサンドイッチ．パンが美味しくて，特に2日目はハムが挟んであって，これが美味しかったです．そういえば，ある小さな商店でもハムの固まりを切り売りしていて，あんなのだったら美味しいはずだと感心しました．

初日のパン．鶏肉も美味しいです．

　そして，最終日の3日目は，スペシャルということでBBQでした．エビと魚（テングハギ）と鹿肉，そしてお米のサラダです．

　

鹿肉・・・美味しかったです．どうやら，牧場で鹿を飼っているようでした．
お米のサラダ・・・なかなか野菜の小片も入っていて，美味しかったです．これは酸っぱくなく，結構日本人にあっているかも知れません．でも，米を食べながら，フランスパンをかじるというのもおもしろかったです．

スイーツ
　毎日の食事の後の締めくくりはデザートです．ダイビング作業した3日間の昼飯のあとは，必ず「チョコケーキ」と「カボチャのデザート」がでました．もちろん，どちらもホームメイド．キャプテン・Eのママンお手製です．カボチャのほうはプニプニとした感触で，不思議なデザートでした．

　最終日には「アップルパイ」もでました．どれも美味しかったんですが，毎日食べていたら体重が無限大ってぐらいに甘かったです．実際にEさんのお腹はパンパンでした．ダイビングのエナジーだって言っていましたが，どう見てもそれ以上のエナジーな気がしました（笑）．

テニア島
　今回の採集は，この島の近辺で主に行いました．

空から見たところ．ここの海にオナガナメクジウオが住んでいます．

　この島はドルフィン・ウォッチングで知られているんですが，Eさんがオーナーのプライベートアイランドだそうです．BBQもここでやりました．少しシュノーケリングもしたんでしたが，なかなか大きな魚もいて，きれいでした．ついでに，ここのデッキチェアーで休みながら人生について考えてきました（笑）．

このテニア島，Eさんはそのうちここにバンガローを建てて，お金儲けすると語っていました（笑）．

いいところでした．

（そのうち，きっと，つづく）

NC日記ー2

ニューカレドニア日記の2回目です．

安ホテル
　到着した日と最終日に泊まったのは，この地区では安いLホテルです．治安が良いのか何なのか，ベランダのドアに鍵がありませんでした．外線電話も使用不可．治安が良いことは素敵なことですが，やはり鍵がないっていうのは不安です．ちなみに，備え付けのアメニティはボロボロの石鹸だけでした．2人で1万円ぐらいです．

雨模様ながら景色は良いところです．

ブールパリに移動してダイビング
　到着した次の日，朝7時30分にホテルから出発で，ヌメアから約70km北上したブールパリに向かいました．ここのダイビングショップ（http://www.bluelagoon.fm/dolphin.htm)を拠点としてダイビング採集です．

　
左：ボート基地．右：ダイビングで使用した小型ボート．

　3日間のダイビングで6回採集を行い，そのうち自分は5回潜りました．行かなかった1回は，水深45m前後の「deep diving」で，自分とN先生は，そこまで潜って作業をするのは困難なので，ショップに任せてサンプルを海岸で待っていました．採集結果は素晴らしく，おそらく2種を含んだ200個体以上を採集することができました．前回のセブでのサンプリングは，ズーボー（ボウズ＝0匹）だったので，うれしいというよりほっとしたというほうが強かったです．

ソーティング中のオナガナメクジウオの1種．

採集方法
　今回，ターゲットとしたナメクジウオ類は，主にサンゴ礁域の砂地に生息しています．なので，先ずはスキューバダイビングをして，砂をとって袋に詰め，それをボート上に引き上げます．そして，ボートまたは陸の上で，その砂を濾して，砂中の中からナメクジウオ類を取り出して，ピンセットでつまみ上げます．

とれたてのオナガナメクジウオの1種

　水中でのダイビング採集の時間は，水深による制約時間もあって，せいぜい長くても30分ぐらいでしょうか．ダイビング中は，周囲一面が砂底のなかで，ナメクジウオがいそうな砂を袋に詰めるのに夢中ということもあって，「あーきれいっ」なんて思っている間もありません，ただひたすらに，砂を詰め，袋の口をひもで結んで閉じて，他のメンバーの位置を確認するということを続けます．泥っぽいところでは，自分の巻き上げた砂泥で周囲が見えなくなって，ちょっと「ヤバイ」って思うところもありました．しかし，ちょっと水面の方向をみると，他のメンバーの排気したバブルが見えるので，そちらへ移動すればOKです．

ソーティング中のN先生．後方は日本からの観光客（カップル＝うらやましい）

　で，一番時間がかかるのは，砂からナメクジウオ類を取り出すソーティング作業．砂の中にナメクジウオ類がいないとかなり疲れますが，凄く多くいても，見つけてつまむのに時間がかかるので，贅沢なことにこれもまた疲れます．今回は，幸運にも後者だったので本当に美味しく作業終了後にビールを頂くことができました．

続く．

ニューカレドニア（NC）日記ー1

　2/28から3/6まで南半球にあるフランス領ニューカレドニアにナメクジウオの潜水採集にいってきました．今回はその第1回．

フランス語だらけ
　成田空港第一ターミナルより，今回の出張は出発です．ここを利用するのは初めてかも知れません．N大学のN先生と合流後，16番ゲートに向かいました．そこはもうニューカレドニアの公用語＝フランス語で溢れかえっていました．

機中
　今回の飛行時間は8時間あまり．夜間飛行でその間に「眠れ」ってことなんですが，夕飯が離陸してから2時間後ぐらい，朝飯が着陸1時間前くらいなので，実際は4時間ぐらい眠れれば良い方です．しかも狭いエコノミークラスなので・・・．でも，夕飯にでたフランスパンはとてもおいしかったです．

お酒と食事．No1ビールはニューカレドニア産です．

そして，朝8時前にニューカレドニアのトントュータ国際空港に到着しました．

IRD訪問
　眠いです．しかし，ホテルに荷物を預けた後にヌメアにあるフランスの科学研究施設IRDに行ってきました．今回の調査はここで採集許可をとっていて，それもあって，同行したN先生がここでナメクジウオのセミナーを頼まれています．ここでの用事は午前中に終わるかと思いきや午後2時開始とのこと．うー横になりたい．

あいにくの雨模様でした．

セミナー
　いよいよセミナーの開始，今回ギリギリに公表された論文の結果が盛り込まれているので，端に座っている私も緊張しました．質問を振られたらどうしようなんて思っていましたが（フランス語チックな英語で時々簡単な単語が聞き取れなかったです・・・），なんと途中でプロジェクター切れてしまい，後はパソコン画面を見ながらざっくばらんな感じになりました．そこでちょこちょこっと聞かれましたが，簡単な質問だったのでクリアー？できました．ほっ．

ちなみにブログを書いている現在，耳元で「金を返せ」とiPod nanoの中のひと（BFF）が歌ってます．

アンスバダでジョギング
　ここは海岸沿いの街，走ってしまいました．到着した日の3月1日と帰国前日の5日の日．地図上で計算して約5kmです．どちらも夕方に走ったのですが，行き交う老夫婦はみな手をつなぎ，もうちょっと若けりゃ腰に手を抱き，そんな夫婦？をちょっとねたみつつ素敵だなと思いました．肝心のジョギングは外国製アスリートに抜かれまくりました（笑）．それにしても，日本人4人で来ていた若い男子たち，安ホテルでカップ麺のお湯など探していないで，女の子をナンパしなさい！（N先生談）．やっぱりフランス領，トップレスがそこそこいました・・・（写真なし）．

ジョギングコースです．

続く・・・．

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サボらないためのジョギング記録

本日は右足がだるかったです．

ヌメア市内／本日／週／月／通算
きっと10km／5km／15km／319km

予告：天国に一番近い島

　2/28から3/6までの一週間，ニューカレドニア（http://www.newcaledonia.jp/）にサンプリングに行くことになりました．
　それで，本日，航空券が手元に届きました．でも，まだイマイチ実感が・・・．だいいちセブのデータ・写真整理も終わってないのに・・・．

今回採集するのはシラスウオではなくて，ナメクジウオです．

上：シラスウオの一種の雌（魚）．下：ナメクジウオの一種（魚じゃない）．

これって，似てますか？

　こんな拡大していない写真・・・実物だと1-3cmで，ぱっと見だと似てます．でも，シラスウオは背骨・脳・顎があるけど，ナメクジウオはどれもないんです．なので，ナメクジウオは魚でも脊椎動物でもないということです．しかし，ナメクジウオは「背骨」のもとの脊索をもっていて，私たち人間を含む脊椎動物の祖先だと考えられています．

　ちなみに，もともと私はシラスウオの研究をしていたんですが，ナメクジウオもはじめたのは，前任者が転職したときにボスが「似たようなもんだから，あんたが引き継げばいいやろ」というようなことを言ったのがきっかけです・・・．ある意味，似ているのは確かで，面白い生物でもあるのでOKデス．

詳細はまた後日（笑）．

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サボらないためのジョギング記録

本日／週／月／通算
5km／5km／41km／243km

昨晩ひとつひらめきました．
そのためにも足腰を鍛えておきます．