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タウナギ物語2007(その2) [研究]

 前回から約1か月半,本日はタウナギ物語2007(タウナギ類の分子系統解析論文の作成指導)でした.

 今回のテーマは,論文の骨子を明確にすることと分子系統樹に時間軸をつける(=分岐年代推定)ことです.

 分子系統樹に時間軸を付けることが普通になってきた今,特に生物地理を論ずる研究では必要不可欠です.

 タウナギ論文でも,琉球列島の個体群の由来について議論することになっているので,分岐年代を推定することは重要だということになります.

 といっても,タウナギに化石情報はないので,系統樹の各分岐点で実際の証拠である化石で時間較正をすることは出来ません.

 なので,他の魚での進化速度(例えば,100万年で3%変化する)を適用する分子時計の手法を用いるということになるのですが,タウナギの系統樹をみると枝の長さに違いがみられる(=進化速度が系統によって異なる)ので,そのまま分子時計の手法を使うこともできません.

 従って,NPRS法(Non-Parametric Rate Smoothing Method)を用いて,系統樹のバラバラな枝の長さを補正するという作業をして,そこに分子時計を適用するという作戦をとることになります.

 本日は,第一著者であるMさんにその辺のところのレクチャーをして,関連文献のチェックをして頂きました.

 生態観察を長年されてきたMさんにとっては,慣れないせいもあって,なかなかすんなりとはいきません.しかし,面白い論文になることは間違いないと思いますので,是非頑張っていって欲しいです.

 

 次回は4月上旬の予定.それまでにメールのやりとりをして,ガンガン進めていけたらなーと思います☆


お昼は,ハンバーグランチでした♪ ごちそうさまー.





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というわけで,ジョギングはお休みです♪


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