supermatrix解析メモ [研究]
ここ数日,現在進行中の論文に適用しているsupermatrix解析のメモ.以前,フナ論文でも使いました(フナ姐さん主著,C博物館のMM先生の力を借りて).
この解析よって,バラバラな遺伝子領域のデータを一つの系統樹上にまとめることが出来ます.
1.ミトコンドリアDNA(mtDNA)の全塩基配列でしっかりとした系統樹を作る.
ターゲットとなる分類群の系統関係が大まかにわかるようなOTUの設定.この系統樹がsupermatrix解析のバックボーン制約(骨格となる樹形)になる.
2.mtDNAを用いるところがポイントの一つ.
DNAデータベースに登録されている多くのmtDNAの部分塩基配列を上述の系統樹に組み込める.最近,mtDNAの部分塩基配列は,PCRの普及,シーケンシング価格の低下,DNAバーコーディングなどのプロジェクトによって,その登録数を増加させている.
3.supermatrixを作成する.
データベースからダウンロードした配列や自分で決定した部分配列を,上述の骨格となる系統樹作成で使用したOTUの配列とともに遺伝子領域ごとにまとめたマトリックス(データセット)を作成する.それをMacCladeなどのソフトを利用して連結させる
→ Supermatrixの完成!
4.いよいよ系統解析.
最尤法による系統解析ソフトRAxMLを用いて,3のsupermatrixをインプットデータとして解析する。その際,樹形を固定するために1の系統樹ファイルを読み込む.
そうすると1のしっかりとした系統樹上に数多くの登録データが最節約的に組み込まれ、それらの登録データがどの系統に入るかが一目瞭然となる.
MacProの8コア機で,3000塩基で300弱のOTUのデータセット,ブートストラップ1000回で13時間ぐらいです.
*注意
登録データが予想された系統に入らなかった場合.隠蔽系統の発見などの科学的新知見!以外にも,登録ミスや同定ミスなどの人為的な問題も多くありそうなので,もとの文献や標本等にあたらなければならない場合もあります.
そして今,これを化石に適用した論文を進めています・・・
解析の合間に学食で沖縄そば・・・あー沖縄復帰したいなぁ
この解析よって,バラバラな遺伝子領域のデータを一つの系統樹上にまとめることが出来ます.
1.ミトコンドリアDNA(mtDNA)の全塩基配列でしっかりとした系統樹を作る.
ターゲットとなる分類群の系統関係が大まかにわかるようなOTUの設定.この系統樹がsupermatrix解析のバックボーン制約(骨格となる樹形)になる.
2.mtDNAを用いるところがポイントの一つ.
DNAデータベースに登録されている多くのmtDNAの部分塩基配列を上述の系統樹に組み込める.最近,mtDNAの部分塩基配列は,PCRの普及,シーケンシング価格の低下,DNAバーコーディングなどのプロジェクトによって,その登録数を増加させている.
3.supermatrixを作成する.
データベースからダウンロードした配列や自分で決定した部分配列を,上述の骨格となる系統樹作成で使用したOTUの配列とともに遺伝子領域ごとにまとめたマトリックス(データセット)を作成する.それをMacCladeなどのソフトを利用して連結させる
→ Supermatrixの完成!
4.いよいよ系統解析.
最尤法による系統解析ソフトRAxMLを用いて,3のsupermatrixをインプットデータとして解析する。その際,樹形を固定するために1の系統樹ファイルを読み込む.
そうすると1のしっかりとした系統樹上に数多くの登録データが最節約的に組み込まれ、それらの登録データがどの系統に入るかが一目瞭然となる.
MacProの8コア機で,3000塩基で300弱のOTUのデータセット,ブートストラップ1000回で13時間ぐらいです.
*注意
登録データが予想された系統に入らなかった場合.隠蔽系統の発見などの科学的新知見!以外にも,登録ミスや同定ミスなどの人為的な問題も多くありそうなので,もとの文献や標本等にあたらなければならない場合もあります.
そして今,これを化石に適用した論文を進めています・・・
解析の合間に学食で沖縄そば・・・あー沖縄復帰したいなぁ
何だか良く判らんが
一つだけ判ったことは…
オチはそこ(写真)かい!
by syou (2010-05-22 13:06)
そうです.本音ですw
by shirasuuo (2010-05-23 12:11)