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2006年度日本魚類学会公開シンポジウム [研究]

7月になっちゃいました.昨日はシンポジウムでした.

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  「生息場所の劣化が沿岸魚類群集に与える影響 ─ 現場からの報告」

 日本魚類学会では,下記の要領でシンポジウムを開催いたします。研究機関や行政・教育関係の方々をはじめ,環境保全や生物多様性保全に関心がある方,あるいは魚や海が大好きな一般の方々など,多数のご来場をお待ちしています。なお,本シンポジウムでは,事前の参加申し込みや参加費は不要ですが,会場の席数(300席)に限りがありますので,ご留意ください。

日本魚類学会会長 松浦啓一

開催日時: 2006年7月1日(土) 13時00分 - 17時30分

開催場所: 東京大学農学部 弥生講堂一条ホール
東京都文京区弥生1-1-1

参加費: 無料(ただし要旨集は500円)

主催: 日本魚類学会
 
(プログラム)

13:00 - 13:05 開催にあたって
後藤 晃(自然保護委員会委員長;北海道大学)

13:05 - 13:10 開催の趣旨説明
佐野光彦(東京大学)

13:10 - 13:40  1. 干潟域の消失や劣化が魚類の生息に及ぼす影響
加納光樹(自然環境研究センター)

13:40 - 14:15  2. 海草藻場の衰退に伴って,魚類の種数や個体数はどのように変化するか
中村洋平(東京大学)

14:15 - 14:45  3. ヨシ帯再生と魚類の種多様性
堀之内正博(島根大学)

15:00 - 15:35  4. 削り取られる砂浜:魚類の生息にどのような影響を与えるか
須田有輔(水産大学校)・井上 隆(東京大学)

15:35 - 16:15  5. サンゴと魚類の関係:サンゴの大量死滅と,その後の回復からわかったこと
佐野光彦(東京大学)

16:15 - 16:40  6. 化学物質が魚類の繁殖に及ぼす影響:東京湾のマコガレイを例として
久米 元(長崎大学)・堀口敏宏(国立環境研究所)

16:40 - 17:25 総合討論

17:25 - 17:30 閉会にあたって  
松浦啓一(日本魚類学会会長・国立科学博物館)

【感想】
  タイトルに「劣化」と絞りこんであったけど,実際は環境が「変化」すると魚類群集がどうかわるか・・・ということのレビューでした.干潟や汽水域,海草藻場,サンゴ礁と幅広くレビューされていましたが,どれも環境が変わってしまってから「こりゃ大変だ」とデータをとっているので,それ以前との比較がなかなか難しいですね.

 これらの講演の中で,護岸工事などで環境が変化した場合,その場所では種数が増えて多様性が増したように見えることがあるけど,多くの場所が同じような環境になってしまった場合,トータルとしては多様性が下がってしまうということがもう少し強調されても良かったかなと思います(討論でのコメントででましたが・・・).

 そして,一番ショックを受けた内容は,宍道湖の自然再生湖岸のはなしです.湖岸にヨシを植栽して自然を再生しようとするプロジェクトなんですが,その植え方が自然状態と全然違っているので,魚類群集に対して自然と同様な機能を全く果たしていないということです.本当に愚かなことですね.まぁ,他にもこんなはなしはありますが・・・.「ここでもか」って感じでした.

 で,一番良くわからなかったのが最後の講演.化学物質が繁殖に及ぼす影響が「ほとんど認められなかった」マコガレイを例に挙げていました.演者らはいったい何を主張したかったんだろう?それとも,ここにもオトナの事情というやつがあったんでしょうか.

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 その後はもちろん懇親会.R大学時代の指導教官であったY先生,先輩のSさん,K研究所の先輩であるWさんやMさんなどとご一緒しました(計11名).

 メンバーがメンバーだけに, お店探し・注文・グラス作成・会計など行うぺーぺーのポジションに久々につきました. 
 いやぁ,なかなか,他人のグラスを視野に入れつつ自分も楽しく飲むのは忙しかったです(笑).研究のアヤシイはなしも聞けて(聞かされ?),良い飲み会でした(笑).

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サボらないためのジョギング記録(7/1分).

本日/週/月/通算
5km/25km/5km/692km


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